次期ナンバー2予想

 そろそろ夏の将官人事発令が近づいてきた。幕僚長人事は予想したばかりで、この夏は動きが無さそうなので、各自衛隊ナンバー2の予想をする。

 

 まず、航空自衛隊のナンバー2である航空総隊司令官の予想であるが、これは前々から言及しているように、井筒航空幕僚長統合幕僚長就任が控えているため、動かさないと思われる。つまり、内倉空将が留任すると予想する。31期の内倉空将、33期の森田空将、35期の亀岡空将補がそれぞれ3防(防衛部長等の防衛部主要ポストを3回経験すること)で経歴的にかなり強く、上記各人を組織として幕僚長予定者に据えていると思うので、空幕長最有力ポストを32期にずらすと以降空幕長の期別が偶数にずれて組織として育ててきた人材を有効に活用できなくなるからというのもある。もちろん3防等の主要ポストに配属されてきたのは、そのポストを熟せるだけの能力が本人に備わっていることが大きいが。

 

 次に、陸上自衛隊のナンバー2である陸上総隊司令官の予想をする。31期エースの前田陸将か、32期エースの梶原陸将の2択だと思うが、どちらに傾くのかは吉田陸幕長の任期次第だと思う。経歴的にはどちらも陸幕長コースで(留学の経験あり・過去の陸幕長が通ってきた主要な役職の経験あり)、YouTubeでそれぞれの名前を検索してお話されているところを拝見すると大組織のトップが纏う風格をどちらからも感じられた(前田陸将は岡部元陸幕長、梶原陸将は山崎統幕長と似た雰囲気がする)からである。私は、31期の前田陸将が陸幕長になるという予想をしており、今も変わっていないので前田陸将が留任すると思う。つい最近も前田司令官自らが降下訓練に参加しており、健康問題も浮上する心配が無いのも理由に含まれる。

 

 最後に、海上自衛隊のナンバー2である自衛艦隊司令官の予想をする。現在の司令官は30期エースの湯浅海将であるが、31期から酒井海将海幕長となったため、事実上勇退が決定している。ということは32期エースの伊藤海将が就くのかということだが、伊藤海将はこの春に呉地方総監に就いたばかりなので考えにくい。32期準エースの二川海将も今月初に統合幕僚学校長に就いたので同様に考えにくい。32期が無理なら、33期エースの齋藤海将が就くことが想定される。齋藤海将海幕長の王道ルート(防衛部長→護衛艦隊司令官→幕僚副長)を通ってきているので、十分あり得る・・・が、航空自衛隊のナンバー2が31期、陸上自衛隊のナンバー2が31期(次いで32期)と予想している中、海上自衛隊のナンバー2が33期から選ばれるのは流石に若すぎるような気がする。しかし、航空自衛隊陸上自衛隊は直後に幕僚長が勇退することを想定しているため、海上自衛隊とは状況が異なる。そのことを考慮するとやはり齋藤海将が就任すると予想する。

 

 当ブログの予想

・陸上総隊司令

 本命:前田陸将(留任) 対抗:梶原陸将

自衛艦隊司令官

 本命:齋藤海将 対抗:真殿海将 大穴:湯浅海将(留任)、伊藤海将

・航空総隊司令

 大本命:内倉空将(留任) 大穴:阿部空将、鈴木空将